巡視路除草工事(木曽地域)

 現場に到着し、いざ除草しようとしたら、まさに草刈りを行うその場所に2頭の牛がいるのが見えた。
「うーんこのままでは、怖くて除草なんてしとれんぞ」と思い、柵の外から牛に向かって「どいてくれ〜!!」といったところで牛の野郎は一向にどく気配がない。まっそりゃそうか。
 巨大な牛相手にかなりびびり、どうしようかと考えたところ「草刈機のエンジンでもかけて脅してみるか」ということになった。草刈り機のエンジン音を聞けばびっくりして逃げ出すであろうという浅はかな考えだ。よく考えてみれば車でその場所まで行っているので、逃げ出すんであれば車のエンジン音でとっくに逃げているはずである。
 牛にビビり冷静な判断ができなくなっているので、草刈り機エンジン作戦を実行することにした。
「よっしゃエンジン始動」
 ブイーンと草刈り機のエンジンの回転を上げて「おりゃ、おりゃー」と威嚇するもまったく効果なし。こちらを見るどころか全く動じることなく草を食い続けていた。
 「なんじゃそりゃ、ダメじゃん」「まっしゃーないな、2頭くらいならたいして邪魔にならんからそのまま刈るか」と強がって話していた。
 するとなんということか、草刈り機のエンジン音に反応したのか遠くから牛の群れがこっちをめがけて一斉に走り出してきているのが見えた。「うおーなんじゃありゃ!?」
 牛にしてみれば「何?何?」「ごはん?」といったところだろうか。あっという間に入口が牛の群れで囲まれてしまった。
 こうなると完全に戦意喪失。あの群れの中に飛び込んで草刈りをする勇気など到底なく、なすすべなく退散したのであった。

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「どっか行ってくれー(泣)」

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別の場所で、作業を終えもう一度来てみたら牛は1頭もいなかったので無事に作業することができた。
「あー良かった」